イエメン情勢を利用した国際詐欺の手口

令和7年1月23日
イエメン情勢を利用した国際詐欺の手口にご注意ください
 紛争中のイエメンで活動する実在しない医師、軍人、国連職員等になりすまし、Facebook、Twitter、Instagram等のSNS、LINE等のメッセージアプリを通じて親密になった後に、荷物の輸送費・日本への渡航費・契約解除金等様々な名目で高額の送金を求める詐欺の手口が多数確認されています。米軍関係者や国連職員が一般の方に近づき、料金の支払いや費用の立て替えを要求することは一切ありません。
 
 詐欺犯は、用意周到に、かつ言葉巧みにアプローチをかけ騙してきます。よくある特徴として、以下が挙げられます。
米軍や国連から派遣されている医師または軍人を名乗る。
●SNSで知り合った直後にLINEでの連絡を依頼してくる。

こちらの個人情報(家族構成、職業、住所等)を聞き出そうとする。
日系人だったり、昔日本に住んでいたことがある等、日本とのゆかりがある設定である。
●両親及び配偶者と死別しており、ひとり親という設定である。
●日本語が不自然である(自動翻訳を使用しているため)。
●インターネット上から写真を盗用している(詐欺犯は、無関係の他人の写真をプロフィール写真に使用しています)。
●偽造された写真付き身分証を送ってくる。
●こちらの人格を大げさに褒め称えたり、愛している、結婚しようなどとアプローチしてくる(異性の場合)。
●第三者(子ども・上司・上官・運送会社・国連機関等)を装ったメールが届く。
●自身の境遇や現地の悲惨な状況から情に訴えてきて、こちらから連絡を取らないとしつこくなる。
●相手からの要求に応じなかったり、連絡を無視したりしていると、こちらに罪悪感を抱かせたり、脅迫するような内容に移行していく。

 もし、御自身がこのような詐欺のターゲットになっている、もしくは詐欺の被害に遭ってしまったのではないかと不安に思った場合は、以下のような対処を心がけてください。
●相手との接触を中断する。
●1人で悩まず、周囲の人に相談する。
●消費者ホットライン「188」に電話して、消費生活センターや消費生活相談窓口等に相談する。
●警察に連絡、相談する。
●当館に連絡、相談する(当館領事メールアドレス:ryoji.yemen@sa.mofa.go.jp )。